「チーズはどこへ消えた」のその後の物語「迷路の外には何がある?」
迷路の外には何がある?
チーズのその後の物語です。
変化を嫌って頑なに考えを変えなかった1人の小人がどうなったかという物語です。
ぜひ本書を読んで見てください
チーズの続き
前回のAさんのお話で考えていきます。(※たとえ話です)
「変えたくない」と決断してAさんのその後を考えてみましょう。
Aさんは今までやってきたことを続けています。
しかし、ある時腰を痛めてしまい全治1か月と診断されました。
これからリハビリに通うことになります。
そこで理学療法士のPさんに出会います。
Pさん「今までどんなことをしてきましたか?」
Aさん「SNSで情報を集めてやってましたがどうも効果が出なかったです。むしろ悪くなっていしまって…。」
Pさん「そうなのですね。それを続けてどれぐらいですか?」
Aさん「大体1年半です。1年ぐらいたったころに効果ないなと思いつつ続けていました。」
(効果がないと分かっているならその方法を捨ててしまおう。それに気づけただけまだいい。)
Pさん「効果がないと分かっていながらどうして続けたのですか?」
Aさん「変えるのが怖くて...。どう変えたらいいのかもわからないので。」
(前回の記事で、変えるのが怖いだけでなく “どう変えたらいいのかわからない”という問題もあるのです。)
Pさん「それじゃあどう変えたらいいか考えていきましょう。」
Aさん「はい。わかりました。」
Pさん「まず、あなたが今までしてきたことが間違っていたという事実を受け止めましょう。そして、何を基準に信じることをしますか」
(そんなはずないと感情的になるのではなく、事実は事実として、感情は感情として分けて考えましょう。)
Aさん「SNSから情報を集めていたので、フォロワー数とか動画の再生数を参考にしてました。なので有名なものを信じていたようです。
Pさん「なるほど。有名なものが正しいと考える傾向があるようですね。しかし、有名であることが正しいということの証拠にはならないですよね。そのあたりはどうお考えですか?」
Aさん「言われてみればそうかもしれないですが、正しいかどうかを判断する方法とかわからないのでよく知られている有名なものがいいのかな。とぼんやり思っていました。」
(「有名な人が発信していることが正しい」という考え方を変えよう。
なぜなら、有名=正しい ではないから。)
Pさん「そうですね。判断の仕方がわからないとどうしようもないですよね。身体に関して、正しい情報を得るためには一次情報に当たること、信頼できる専門家に聞くことなどが大事です。多くの人は自分で何とかしようとインターネットで調べてやってみるということがありますが、ネット上にはデマや間違った情報がたくさんあり情報の精査が難しいです。
正しい情報を見極めるための基準として、参考文献が載っているか、発信している人が信用できるか(実名、資格や経歴、発信内容)などがあります。」
Aさん「信頼できる人かってどうやって判断したらいいですか?」
Pさん「うーん。なかなか難しいですね。インターネット上やホームページでこれは絶対怪しいと思うワードとして、骨盤矯正、99%治る、触るだけで治る、宇宙のエネルギー、神、絶対治ると断言している、医師が認めた○○治療法、〇秒で緩くなる、リピート率99%、ゴッドハンド、病院では治らない、DHMO(ただの水のことをわざと難しく書いている)などの単語が入っていたら100%怪しいと思って大丈夫です。これは最低限を見分ける基準になると思います。」
Aさん「わかりました。」
(信じるべき新しい考えを探すために情報の取捨選択が必要)
まとめ
中途半端な終わり方ですが、伝えたかったことは
・自分の考え方を疑う。
・自分の考え方の間違いにまずは気づく。
・間違った考え方は捨ててしまう。
・事実と感情を分けて考える
・考え方をどう変えるべきなのか考えるor人に聞く
です。
まず、自分の間違いに気づけないと変えるのは難しいですが自分で気づくのはすごく難しいです、誰かから指摘されるような“自分の考えは間違ってるんじゃないか?と思えるきっかけ”があるといいと思います。物語内でも指摘されて気づいていました。
気づいても変えない人はいつまでも成長しません。
気づいてしまえばあとは変える勇気です。井の中の蛙から抜け出しましょう。
ちなみに、たとえ話内に医学情報の判断の仕方を少し入れたので参考にしてみてください。