#8 自動化、無意識化、道具化を身体で考えてみる。
言葉の意味について
曖昧になっていたので考えてみます。
考えるきっかけになったのがここからの一連のツイートです。
動作の大半は,受動制御で構成されている.つまり,「積極的に制御を放棄してる」,「ほとんど制御しない」と考えてたりします.私は,「身体の道具化」などと呼んでますね😉
— minchi (@minchi3333) 2020年4月9日
まあ,私見ですね😅
minchiさん考えるきっかけをありがとうございます。
自動化の意味
人手をかけず、機械が処理する方式に変えること。
ちなみに自動の意味は
①自然に動くこと。自分の力で動くこと。「―扉」↔他動。
②特別の手続きをしなくても自然に行われること。「―振込み」
無意識の意味
①意識を失っていること。「―状態」
②ある事をしながら、自分のしていることに気づかないこと。「―に鼻をこする」
③精神分析の用語。本人は意識していないが日常の精神に影響を与えている心の深層。→前意識→下意識。
道具の意味
①仏道修行の用具。仏具。
②物を作り、また事を行うのに用いる器具の総称。調度。什具じゅうぐ。
③武器。太刀・刀・弓矢・槍・鉄砲の類。
④舞台用の装置類。大道具・小道具。
⑤その物に備わっている諸種のものの称。
⑥他の目的に利用されるもの。材料。方便。手段。
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身体で考えてみる
自動化
機械などでも自動化するためにはそのプログラムが必要ですよね。
身体でも自動化するためにはプログラムが必要だと思います。
身体では脳から筋への神経回路、または感覚からのフィードバック(力学も含める)などによって誤差が修正されることでプログラムが形成されると思います。
スポーツで初心者とトップレベルの選手を比べてみるとわかりますが
明らかに動きの滑らかさが違いますよね。
初心者ではまずどうやって動くのかという認知の段階だと思います。
長年スポーツをしてきた人では、身体で自動化が起こっているんだと思います。
つまり、自動化は身体の中で最適なプログラムが作られて運動が起こること
全部ひっくるめた言い方ですね。
無意識化
例えば、癖とかですね。緊張すると髪の毛を触る癖がある。爪を噛む、貧乏ゆすりなど、気づいたらしていた。ということが少なからずあると思います。
これらはすべて無意識で起こっていますね。
また、いつも乗ってる車と違う車に乗るときにレバーが違う位置にあると「あれ?」ってなりますよね。(僕は運転したことないんですけど、、、)
これも無意識ですね。
このように癖も習慣も運動学習が染みついて無意識に行ってしまうんだと思います。
自動化と似ていますが僕が違うと思うのは
気づいたら、勝手にしているということです。
熟練したバレーボールプレイヤーでは身体が勝手に動いたみたいなこともあると思いますが、バレーをしようとしてバレーをするわけで、無意識にバレーをしていたなんてことはないですよね。
つまり無意識化は脳をほとんど無視した状態で運動が勝手に起こってるということだと思います。
道具化
道具化。つまり身体が道具になるということです。
道具って物ですよね。脳とか筋に代わる「なにか」はありません。
ですが、脚が道具と考えた場合に受動的な制御によって動くことができるのです。
例えば、受動的歩行
メカニズムはよくわかりませんのでまた調べてみますが
床からの反力などによって歩けているようです。
つまり道具化は、環境からの反力などを利用することで能動的な力はないが、受動的な力によって運動が起こること。
( 脚という道具が歩く手段として利用されている。)
能動的な力がいらないのですごくエネルギー効率がいいということになりますね。
まとめ
以上、自動化、無意識化、道具化について考えてみました。
それぞれ意味も違いますが、何を視点に考えているかの違いだと思います。
・自動化は身体の中で起きること全部含めてみた時の言い方(力学も)
・無意識化は脳を見た時の言い方(無意識化っていうことはほぼないと思う)
・道具化は力学的に見た時の言い方
だと思います。
運動の上手さは自動化で、日常の運動遂行自体はは道具化なのかもしれません。
歩くときに、右足挙げて左足上げてなんて赤ちゃんの時も考えていないですよね。
最初に歩き始めでも足の出し方はスムーズですよね。
(かわいい、、)
また、気づいたら歩いてたなんてこともないと思います。
なので、道具化という言葉がよさそうです。
もっと力学の面からも考えられるようになるといいですね(←自戒)
段差を上がる、障害物をまたぐなどは自動化かと思います。